各都道府県委員長の先生方へ  「名簿住所等変更届」「都道府県予選日程調査」「長身選手調査」を入力し、ご提出ください。

各高等学校指導者の皆様

各高等学校バレーボール部の顧問・指導スタッフの皆様は必ずお読みください。

                                     2021 年 10 月 7 日
各高等学校バレーボール部
顧問・指導スタッフの皆様
                          (公財)全国高体連バレーボール専門部部長
                                         田野 敏彦
         高等学校バレーボールの適切な指導の在り方について


 平素より、(公財)全国高体連バレーボール専門部の活動にご理解、ご協力いただきありがとうござい
ます。
 さて、ここ数年、全国高体連に報告される体罰事案の件数は、バレーボール専門部が最も多く当専門
部としても何らかの対策を講じる必要性を感じておりました。報告の多くは平手打ち、強く押す、物を
投げるなどです。
 そんな中、8 月の下旬にインターハイで上位まで勝ち進んだ学校での体罰事案が発覚したことは皆さ
んもご存じかと思います。
(公財)日本バレーボール協会も体罰(暴力・暴言)を撲滅すること、またそのような行為を行った指導
者に対する処罰を今後強化することを課題の一つに挙げています。これは学校教育の場である部活動の
指導中に体罰があってはならない、と言うことが前提です。
今一度、ご自身の指導が適切であるかを振り返ってください。
日頃の練習、練習試合は、指導者と生徒達だけで行われていることが多いと思います。保護者や第三
者の方が見ても不快に感じることはないでしょうか。
暴力は勿論禁止されていますが、以下の行為もそれに準ずる不適切な行為です。
1.指導者の選手に対する暴言
(1)人格、人権、存在を否定する言葉( 例-最低、クズ、きもい、邪魔、出ていけ、帰れ、死ね、
てめえ、この野郎、貴様 )
(2)自尊心を傷つける、能力を否定する言葉( 例-役立たず、下手くそ、アホ、バカ )
(3)身体的特徴をけなす言葉( 例-チビ、デブ )
(4)恐怖感を与える言葉( 例-殴るぞ、しばくぞ、ぶっとばすぞ、帰りたいの?、試合に出たくないの?)
2.指導者の暴力的(攻撃的・虐待的含む)振る舞い(行動・行為)
(1)殴る・蹴るなどを連想させる行為
(2)プレーヤーと近接(顔の目の前、腕一本分より近い距離)して高圧的威圧的に指導する行為
(3)「おい!」「こら!」と大声でプレーヤーを高圧的威嚇的に指導する行為
(4)継続的、かつ、度を超えた大声でプレーヤーを指導する行為、いわゆる怒鳴りつける行為
(5)物に当たる、投げる、床を蹴るなどの行為
上記の1,2はバスケットボールで試合中に指導者にテクニカルファールが与えられる項目です。
これらの次の段階が体罰になっていると考えます。今回この文章を作るに至った目的は、体罰を撲滅し、
生徒が部活動に前向きに取り組む環境をつくることが目的です。そして、指導者自身を守るためでもあ
ります。皆さんが自分自身を振り返り、不適切な指導が今後なされないよう徹底して下さい。

この記事を書いた人

(公財)全国高体連バレーボール専門部部長を務めさせていただいております田野敏彦です。全国高体連では、全国各地の高校でバレーボール部に所属する皆さんが日々部活動に熱心に取り組み、チームメイトとの絆を深め、バレーボールを通して多くの事を学び、有意義な高校生活を送ってくれることを第一に願っています。

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